妊娠してから、流産率という数字を目にする機会が一気に増えました。
「◯週の壁」「◯%の確率」といった言葉は、安心材料になることもあれば、逆に不安を強めてしまうこともあります。
私自身、数字を調べれば調べるほど、
「これは今の自分に当てはまる数字なのか?」
と混乱してしまうことがありました。
今回は、流産率の数字そのものではなく、
なぜその数字が不安を生みやすいのか
その“見え方の違い”について整理してみたいと思います。
流産率の数字が「怖く見えてしまう」理由
多くの流産率データは「確率」ではなく「分布」を示している
ネットや書籍でよく見かける「◯週で流産が多い」「全体の◯%」といった数字は、
その週数の妊婦さんがその確率で流産する、という意味ではない場合がほとんどです。
多くは
「全体の流産のうち、どの時期に起きたものが多かったか」
という“分布”を示しています。
しかし数字だけを見ると、
「今この週数の自分が、その割合で流産する」
と受け取ってしまいやすく、不安が増幅されてしまいます。
「心拍確認の有無」が省略されていることが多い
妊娠初期の流産率は、
心拍確認の前後で大きく変わります。
しかし、週数だけでまとめられたデータには
「心拍確認前」と「確認後」が混在していることが多く、
今の自分の状態に合った数字かどうかが分かりにくくなっています。
この省略が、
必要以上の不安を生んでしまう原因のひとつです。
数字は「過去の集計」であって「未来の予測」ではない
流産率の数字は、
過去に起きた出来事を集計した結果です。
つまりそれは、
「これまでに起きたことの傾向」であって、
「これから必ず起きる未来」を示すものではありません。
数字は事実を教えてくれますが、
未来を確定させるものではない。
この違いを意識することが大切です。
今の自分にとって、数字をどう受け取ればいいか
「今まで起きなかったこと」も大切な情報
流産率の数字ばかりに目が向きがちですが、
実はそれと同じくらい大切なのが、
これまで順調に進んできた事実です。
週数が進み、心拍が確認され、
大きな異常なく今日まで来ていること。
これは、数字には載らない“今の情報”です。
数字を知ることと、数字に縛られることは違う
流産率の数字は、正しく理解すれば大切な情報になります。
しかし、読み方を間違えると、不安を必要以上に大きくしてしまいます。
数字は
「怖がるためのもの」ではなく
「現実を整理するためのもの」。
今の自分に当てはまる条件なのか、
どんな前提で出てきた数字なのか。
そこを一度立ち止まって考えるだけで、
数字との距離感は大きく変わるように感じています。
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