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男性が受ける妊活検査ってどんな感じ?実際に体験してわかったこと

「そろそろ、あなたも検査を受けてみない?」

妻にそう言われたとき、私は正直なところ、戸惑いました。

男性が妊活で受ける検査って、いったいどんなことをするの?
痛い? 恥ずかしい? 結果が悪かったらどうしよう…

私もまったくの未経験からスタートし、不安だらけのまま病院の扉を開きました。

この記事では、私自身の実体験をもとに「男性が妊活で受ける検査内容とその流れ」をお伝えします。

これから妊活を一緒にがんばろうと考えている、すべての男性とそのパートナーに届けたい記事です。

 

男性が妊活で受ける代表的な検査とは?

精液検査(精子の数・運動率など)

精液検査では、以下の項目について調べました。

  • 精液量:1回の射精で排出される精液の量です。
  • 精子濃度:1mlあたりの精子の数です。
  • 運動率:精液中の精子のうち、運動している精子の割合です。
  • 正常形態率:精子の形状が正常な精子の割合です

私は精子濃度がかなり高く、精子の数はかなりいたのですが、運動率が平均よりかなり低かったです。

WHO基準
精子濃度:1600万/ml以上
総運動率:42%以上
前進運動率:30%以上

私は精子濃度が1億以上ありましたが、運動率が20%以下でした。
決して悪くはない数字でしたが、うーんなんとも言えない気持ちになりました。

自然妊娠可能な数値ではあるものの、手放しで喜べる数値なのか・・・?と、思った記憶があります。

 

ホルモン検査(血液検査で男性ホルモンの値を測定)

 

精巣の状態を診る触診やエコー検査(※病院による)

 

性感染症の有無チェック(必要に応じて)

 

僕が実際に受けた検査の流れ【体験談】

これだけは絶対に伝えておきたいので最初に書きます。

精液検査は予定の組みなおしとの戦いです。
この記事を読んだら、それが伝わると思います。

けっこう段取りよくやらないと、検査が本当に伸び伸びになってしまいます。
それでいらぬ夫婦喧嘩を招く可能性もあります。

私の失敗談から得た教訓を詳細に記していますので、精液検査を考えている方はぜひご覧ください。

 

病院選びの基準と決め手

病院は近いところに決めました。
口コミなどをある程度見て、通いやすいところです。

通いやすいところを選んだのは、結果的に良かったのかなと思いました。

というのも、後述もしますが精液検査はその時々によって状態にバラつきがあるようです。(妻のクリニック談)
そして検査には禁欲期間があります。
仕事やプライベートの予定とチャンスデーと開院時間を合わせると、検査できるときってあまりなかったりします。
これにプラスして通いにくい場所、となるとさらに検査の都合を合わせにくくなります。

それと精液検査をしてくれる泌尿器科では、ある程度治療もしてくれるものだと思っていました。
しかし精液は専門機関に送って、後日診察時に結果を渡されるというものでした。

もちろん治療まで受け持ってる専門クリニックでの検査の方が安心かもしれません。
しかし最初のチェックはそういった外来でなくてもいいのかなと思いました。

近場にそういった専門クリニックがあって都合がつくようであれば、そこに越したことはないと思います。
ですが検査費用もバラつきがあります。(私は数千円ですみました。高いと万単位になるようです。)

ですので口コミをある程度見て、悪くなさそうであれば都合のつくところがいいのかなと思います。
結果がよく治療の必要もなく、数回の定期検査で終わる可能性も全然あるわけですしね。
わざわざ最初から「絶対に専門のクリニックが安心!」とならなくてもいいのかなと思いました。

まず気になる医院やクリニックに、費用や禁欲期間について問い合わせて聞いてみるのがよいと思います。

 

検査当日の流れ(絶対に知っておくべき注意事項)

そもそも私は、即日検査で数時間で結果が出るものだとばかり思っていました。
しかしそうではなく、禁欲期間があり専門機関に送付するため結果が出るまでも1週間程度かかりました。

ここで検査計画にミスをしてしまうと、以下の流れになって検査結果がかなり遅くなってしまうので注意が必要です。

  • 初診日まで待つ
  • 初診日に検査だと思ってたら違った
  • 禁欲期間や開院時間の都合とチャンスデーがバッティングする
  • チャンスデーを優先する
  • 仕事の予定などを考慮して来院時間を決める
  • 禁欲期間を過ごし、さぁ検査日
  • 結果が出るのは来週までお待ちください
  • 仕事の予定など都合がつかず、結果をなかなか取りに行けない

こんな感じで検査するまで、そして検査結果を受け取るまでが伸び伸びになってしまいます。
半月や一ヶ月は伸びてしまうことは全然あるでしょう。

段どりの悪さから夫婦喧嘩を招いてもよくないですし、最初にきちんと検査計画を立てておくのがよいのかなと思いました。
ですが検査に行くって言って一ヶ月もたってしまったら、怒る気持ちも分からないでもないですしね。不安があるのはお互い様ですけど。

あと最後に、
提出時間には気を付けてください。

提出時間を間違えてしまうと、すべてが水の泡で最初からになってしまいます。
予定の組みなおしからです。

検査室のようなところがあって検査日にその場所で射精して提出、というような流れのクリニックならいいんですけどね。
これについても問い合わせておくのが吉かと思いました。

検査当日の流れ(受付~提出まで)

で、やっと検査当日です。
検査のやり方についても私は勘違いをしていました。

てっきり検査室があってそこで射精をしてきて提出するものだとばかり思っていました。
しかし提出方法は検査瓶を渡され、自宅で射精後に持ってくるというものでした。

自宅がたまたま近かく提出時間にも間に合ったため、すぐに帰宅し提出することができました。
しかし自宅が遠かったり提出時間に間に合わなかったりしたら、また予定の組みなおしからです。

あくまで私が行った医院ではこのような提出方法だった、というだけで検査室のようなところがある医院もあるかと思います。
ですので精液の提出方法、検査までの流れを問い合わせて確認してみた方がいいように思います。

私の行った医院のように、自宅で射精した物を持ち込む方法を取る医院なら、次回提出用の瓶もあらかじめ貰っておくと次回の検査がスムーズに進みますよ。
検査結果にはバラつきがあるため、必要に応じて何度かすることもあります。

 

検査室での雰囲気、説明、持ち物など

私は自宅で射精をし、精液が入った瓶を持ち込む形で提出をしました。
検査室のような場所はありませんでした。

気になる方はそういったところも問い合わせておくとよいかもしれませんね。
羞恥心に関わることですしね。

説明は医師がていねいにしてくれました。
ネットで調べる情報よりは確度が高いのは間違いないので、気になることがあれば事前にリストを作っておくことをオススメします。

私が気になったのは、以下の項目でした。

  • 現状で自然妊娠可能なのか
  • そもそも運動率や精子濃度などの項目はどういったことを意味するのか
  • どのくらいの期間妊娠しなかったら不妊なのか
  • 不妊であった場合、どんな治療法があるのか
  • その場合、別のクリニックを紹介してはいただけるのか

専門クリニックではないため、詳細な情報を得られない部分もあります。
ですが現時点で一番の専門家に聞いて知れる情報をある程度知っておけば、専門外来にかかることがあったときに聞ききたいと思うことも違ってくると思うんです。

「以前、精液検査をしたクリニックではこう聞いたんですけど、どうでしょうか?」
というように、より詳細な情報を専門外来で初回でキャッチすることができます。

話は少しそれてしまいましたが、気になる点については来院の前後、検査の前後、いつでも問い合わせていきましょう。
その方が絶対に、今後の段取りもよくなりますしね。

 

結果の通知方法と、受け取ったときの気持ち

結果の通知方法は、精液を提出してから一週間後くらいに受診で教えていただけるというものでした。
不妊治療専門外来のようなところであれば、検査結果が出るのが早いのかもしれません。
気になる方は医院にお問い合わせください。

受け取ったときの気持ちというか
結果が出るまでの気持ちがすごく重たかった。

提出は結果がすぐ出るわけではなかったので、気楽なものでした。
「あとはお願いね~」くらいの軽いもの。

しかし検査結果が出る受診日が近づいてくるにつれて、だんだんと気持ちが重くなっていきました。

わたくし事ではあるんですが、若いころにHIVの即日検査をしたことがあります。
今だに、どこでどんな気持ちだったかを映像で思い出せるくらい重たいものでした。

精液検査の結果を知るのはそれと同じくらい重たいものでした。
人生の分岐点が、目の前に迫ってるわけですからね。

そして、結果が出る当日。
平気なフリはしていましたけど、全然平気じゃなかった。

もう数時間後には、全部わかってるんだ。
人生が、変わるんだ。

受診までの時間が、本当に長かったし手に汗にぎった。

呼ばれた。怖い、怖い。
怖い。

私は、結果を手にした。
安堵した。

全部が全部良い結果ではなかったものの、自然妊娠可能な結果。
本当に良かった。

あまり自分のことを自分でほめることはないんですが、今日だけは自分で自分をほめたい。
全然関係ないですが、こういう経験を重ねていって強くなるんだなって思いました。

そして、
調べてみたら即日検査をしてくれるところもあるようです。
もし長い期間、重い気持ちでいたくないと思われる方がいらっしゃったら、そういう医院での検査をしてみるのも全然いいと思います。

一週間もやもやするのは、結構つらいですからね。

 

受けてみてわかったこと・感じたこと

「男性側にも原因がある」ということを知れた

いや知らなかったわけじゃないです。
正しくは、”身をもって知った”という感じでしょうか。

そして、その原因にもさまざまあるということも知れました。

「検査=怖いこと」じゃなかった

いや受ける前の気持ち的に、怖いは怖いけど、
早く検査をすれば次の一手がその分はやく打てます。

検査の結果がどうであれ、”人生にちゃんと向き合う”という意味では、決して怖いことではないのかなと思いました。

結果にはひとりじゃなくて、2人で向き合えばいいですし。
夫婦関係がちゃんとできていれば、怖いことじゃないのかなと思いました。

 

むしろ、夫婦で妊活する第一歩だったと感じている

検査を乗り越えたことも、女性はこういう検査を当たり前にしてるんだなって感じたことも、
とてもよかったと思います。

遅れ馳せながら、私が歩きだしたことで”夫婦で妊活”の第一歩をあるきだせたのかなと思います。
結果がどうであれ、やっぱり夫婦で一緒に妊活やっていくことって、大事だと感じました。

これからも夫婦で一緒に、妊活のみちを歩んでいきます。

 

よくある疑問Q&A(検索ニーズ対応)

精液検査ってどこで受けられる?費用は?

精液検査は、泌尿器科や不妊症外来で受けることができます。
費用は保険適用か適用外かでまちまちです。

私は近隣の泌尿器科で受けました。
費用は数千円程度でした。

保険適用外ですと1万5000円程度かかるようです。
気になる方は、クリニックに問い合わせてみてください。

※検査結果はその日の精子の状態によって、まちまちになるようです。
ですので、何回か検査をした方がよいそうです。
そのため、毎回1万5000円かかるのは少し高いのかなと思いました。

 

禁欲期間ってどれくらい?提出後はどうなる?

私が通った医院では、禁欲期間は4日で5日目に提出でした。
これもクリニックによって差があるようです。

提出後は、専門機関に送付されて結果が出次第、クリニックに返送されるという流れでした。
不妊専門外来などですと即日結果が出るところもあるようです。

禁欲期間やチャンスデー、仕事の都合など合わせると検査できる日が限られます。
ですので、禁欲期間や提出後の流れと結果が出るまでの時間をあらかじめ問い合わせておくのがよいと思いました。

 

検査結果が悪かったらどうすれば?

検査結果が悪かった場合は、再検査をします。
というのも、精液検査はその日の状態によって結果にバラつきがあります。
そのため、数回の検査をして正確性を高めます。

そして私はクリニックで数回の検査を勧められると同時に、結果を妻のクリニックにも見せるように言われました。
妻側のクリニックもパートーの精液の状態が分かっていればアプローチが変わってくるでしょうし、考えてみればたしかに、というところです。

友人の友人の話にはなりますが、その方は無精子症だったようです。
私はそれを聞いて、無精子症=精子がない=妊娠不可能だと思っていました。

ですが射精した精液の中に精子がいないだけで、睾丸の中にはいたそうです。
なので睾丸を切って精子を取り出すことで妊娠ができたようです。

そういった、自分では想像してない治療法などもあると思います。
現代の専門のクリニックはそこまでしてくれるんだなぁと感心してしまいました。

ですので結果が悪かった場合でも、諦めずに通院しているクリニックで情報を集めて適切な医院に行くのがよいのかなと思いました。

「僕も調べた」から、妊活は“ふたりのもの”になった。

男性の妊活検査というのは、まだまだ情報が少なく、不安に思っている人も多いと思います。
僕自身も「受けるのが怖い」と思っていたひとりでした。

だって、子どもができない体です、って明確に言われる、いわば人生の分岐点なワケじゃないですか。
そりゃあ、怖いですよ。

けれど、実際に検査を受けてみて感じたのは、「知らないまま進むほうが、よっぽど不安だった」ということ。
結果を知れば、もし悪い結果だったとしても次の一手を早くうてます。

“知らないまま”にしておくのはある意味で楽ですが、ある意味では恐怖なのかなと思います。
“結果を見なくていい”という一時の安堵と引き換えに、次の一手が永遠に打てなくてずっと同じ位置にいることもあるワケですし。

そして、私が調べることで、妻もすごく安心してくれました。
もちろん、私も安心しました。

妊活は、決して「女性の頑張りだけで成立するもの」ではありません。
妊活は、”夫婦の関係の一部、ふたりでしていくもの”だと思います。

この体験が、誰かが“最初の一歩”を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

妊活は夫婦のチーム戦。悩みながら、でも前を向いて。 noteでは心の記録、ブログでは妊活シリーズを綴ってます🌱 好きなお酒はジンとアブサンです。 ▶︎ note:https://note.com/haibarasan ▶︎ ブログ:https://dannamesen.org

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