妻の通院がありました。
これまで使っていたレトロゾールは、2回続けてうまくいきませんでした。
そこで、流産前に使っていたクロミッドに戻すことになりました。
薬が変わるというのは、それだけで小さなリセットのように感じます。
体に負担をかけながらも前に進んでいる妻を見て、私の気持ちも揺れました。
レトロゾールからクロミッドに戻るまで
レトロゾールを続けた2回の結果
手術明けの妊活再開からレトロゾールを2回続けてみましたが、体に合っていなかったようで残念ながら陽性には至らずでした。
術後の状態を見ながらの変更。
そして運よく温泉旅行に排卵日が重なって、そこで陽性となればその温泉が”記念の場所”になるね、なんて思ったりもしました。
ですが、現実はなかなか思う通りにはいきませんね。
結果を知った今、前向きではありますが、残念な気持ちもたくさんあります。
医師と相談して出された「クロミッドに戻す」という判断
医師と相談し、服用する薬剤をレトロゾールからクロミッドに戻すことになりました。
クロミッドは手術前に使っていて、陽性反応が出たことのある薬です。
その薬に戻すので、自然と妊活への期待感も高まります。
クロミッドは、私と妻の体で陽性判定が出たことのある薬です。
レトロゾールからまた新しい薬に変えるワケではなく、”クロミッドに戻る”んです。
今の私たち夫婦にとって、この事実は妊活の大きな安心材料となっています。
薬を変えることの意味
ただの薬の名前の違いではなく、“切り替え”の感覚
手術後ということもあり、副作用の少ないレトロゾールを服用することになりました。
しかしその後の2回の妊活で結果が出ないことから、手術前に使っていたさらに強い効果のある排卵誘発作用をもつクロミッドに戻すことになりました。
クロミッドに戻すことで、”もう一度仕切り直す”という気持ちの切り替えにもなったように思います。
妻が薬を変える決断をしたことで、妊活を「ただ漫然と続けている」のではなく、「様子を見ながら工夫して進んでいる」と感じられました。
薬が変わるだけで、ふたりのしていることが”同じことの繰り返しじゃない”と救われた気がしました。
しかし、不安もあります。
一度陽性判定が出ているクロミッド。
この陽性判定は安心材料でもありますが、「クロミッドでも結果が出なかったらどうなってしまうのだろうか」という先の見えない不安があります。
妻が体に負担を抱えて進んでいること
現状、妻だけが体に負担を抱えて服薬まで行って、スタートラインに立っている状況です。
言い方が悪いですが、私は射精をするだけなので妻に比べたら楽なものです。
妻ばかりに負担がかかっています。
そして少なくとも今は、止まるという選択肢がありません。
とても申し訳なくなります。
そして、当然ですが妻本人が感じている体の負担を、私は具体的に知ることができません。
せめて負担の程度を具体的に知ることができたなら。
しかし伝聞でしか、負担を知ることができません。
なんだか、できないことだらけですね。
夫として「見守るしかない」もどかしさ
妻の負担を横目に、私は夫として「見守る」しかないんです。
これが大変もどかしく感じます。
体の負担を分担することはできませんからね。
妊娠出産で男性ができることって、本当に少ないですね。
間接的にできることはあっても、直接的にできることはほとんどなく、見守るばかり。
このもどかしい気持ちを昇華するために、家事をやるようにしています。
夜の夫婦のお茶タイムには、積極的に立って、お茶菓子を用意したりしています。
見守るしかないもどかしさはありますけれど、できることや喜ばれることを探していこうと思います。
一緒に歩んでいくために
薬を変えながら続ける妊活
現状、薬を変えて様子を見ながら妊活を続けています。
一度陽性判定が出たことのあるクロミッドに戻ったことでふたりの期待感は高まっています。
しかしだからと言って、陽性判定が確実に出る保証はどこにもありません。
期待感が高いだけに、思った結果が得られなかったらその分、落胆も大きいでしょう。
ですが、止まる選択肢もありません。
そんな現状です。
僕にできることは小さいけれど、隣で気持ちを支えたい
妊活をしていて、男性ができることの少なさや小ささを痛感しています。
逆に、女性のしなければいけないことや変化の大きさも感じています。
なのでせめて、妻に寄り添って”気持ち”の部分は支えてあげられたら、と思います。
気持ちを支えるってちょっと抽象的です。何をすれば正しいのかも、曖昧です。
そして仮に支えられたとしても、妊活の主体はどうしても妻です。
なので、妻と同等かそれに近い大変さを味わっているとは到底、思えません。
だけれど、やっぱり妻のために、いつでも気持ちはせめて支えていきたいと思っています。
次の一歩に希望を託して
薬が変わったことで、ふたりとも気持ちが切り替わりました。
「クロミッドだから期待してたのに…ってなるのかな」とか
いろんな気持ちがありますが、希望を託して次の一歩に進もうと思います。
そもそも進まないという選択肢が、ないんです。
少なくとも今は。
「きっと大丈夫だから」と自分に言い聞かせながら、ゆっくりやっていきます。
薬が変わっても、夫婦の歩みは続いていく
妻の薬がクロミッドに戻った。
薬の名前が変わるだけかもしれないけれど、妊活を続ける中では大きな意味がある。
妻は体に負担を抱えながらも前に進んでいる。
夫としてできることは限られているけれど、
薬を変えて進むその一歩に寄り添う気持ちだけは持ち続けたい。
どんな薬を使うときも、夫婦で一緒に歩んでいく。
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