妊娠検査薬で陽性が出ました。
だけど「やったね!」と手放しに喜べるほど、私たちの心は軽くありません。
前回はこの頃に流産しました。
反復流産や不育症の不安もある。
妻のお腹の痛みも気になる。
それでも、今回も前に進もうとしている自分たちがいます。
この記事は、“陽性が出ても素直に喜べない夫婦”の、
28日の検査までの日々の記録です。
陽性が出た瞬間のふたりの温度感
今回は喜びよりも「落ち着き」が先に来た
今回の陽性判定への自分の反応は、かなり落ち着いていました。
二度目のことで慣れていたというのもあります。
が、どちらかというと、”喜びすぎてはいけない”と気持ちをセーブする感覚でした。
斜めに構えている、というワケではありません。
むしろ、真剣に向き合っているからこその落ち着きなんです。
前回の記憶が、喜びの邪魔をする
“流産の記録“というたった数話のシリーズ記事
前回の妊娠は、流産という結果に終わってしまいました。
この記憶が、陽性判定の喜びの邪魔をしています。
どうしてもあのときの感情が、引っかかってしまいます。
なので、手放しで喜べません。
嬉しいのは嬉しいで間違いないんですが。
喜び100%というワケにはいきません。
妻の体の変化と、どうしてもよぎる不安
腹痛が多い——前回と似ているからこその怖さ
前回もこの時期、他の症状はなく腹痛が多かった。
だからこそ、前回と結びつけてしまう。
これが、つわりがあるだとか倦怠感があるだとか、前回とは別の症状があれば、まだ前回との結びつきは弱かったと思います。
けれど陽性判定後の様子が前回と同じなので、どうしても不安が募ってしまいます。
不安を募らせたところでどうしようもないことは、分かっているんですけどね。
たった5mmの命に、想像が追いつかない
まだ検査をしていないので実際にどうなっているのか分かりませんが、
アプリを参考にすると、5㎜程度だそうです。
ミリという単位を聞くだけで、初めて検査でサイズを知った時のことを思い出してしまいます。
今は別の、たった5㎜。
米粒サイズでタツノオトシゴみたいな形。
そんな命に、想像が追いつきません。
これからどうなっていくんでしょうね。
ふたりの会話から見えた“防衛線”
「どうしても悪い方向に考えちゃうよね」
前回のことに引っ張られてしまって、どうしても悪い方向に考えてしまいがちです。
検査がまだなので、流産だけでなく、異所妊娠という可能性もあります。
まずは検査を乗り越えなければいけません。
明るい話題ではなく、現実の話ばかりになる理由
今回の私たち夫婦は、現実的な話が多い様に思います。
異所妊娠、反復流産、不育症など
現実的な話をして、ふたりの気持ちを落ち着かせているのかもしれません。
そうすれば、もし二度目もダメだったときに心のダメージが少なくて済みますし。
“二度目もダメだったとき”なんて、考えたくないですけどね。
しかし現実はありますから。
夫としての気持ち——期待と恐れの狭間で
気にしても仕方ない。でも気になってしまう現実
気にしても仕方がない、理屈では分かるんです。
しかしやっぱり、気になってしまいます。
検査の結果、その後の行方―――
どうしようもない感情と、生まれるまでの期間、ずっと戦っていかないといけないんですね。
一度流れてしまっているだけに、耐えられるかどうか不安です。
28日までは、気をそらしながら静かに寄り添いたい
検査はもうすぐなんですが、
明日の検査までは、少しでも気をそらしながら、静かに妻に寄り添いたいです。
私たち夫婦の未来が変わる検査。
“気をそらしながら”なんて書いていますが、きっと難しいんでしょうね。
前に進むために、今日残しておきたいこと
妻の温度感を最優先にするという“今回の約束”
前回は流産の可能性をそこまで考えていなかったため、妻と私で温度差がありました。
なので、妻に心理的な負担をかけたことと思います。
そのため、今回、私はひとりで秘密の約束をしました。
それは、「妻の温度感を最優先にすること」です。
私も不安ではありますが、自身の体に命を宿している妻の方が何倍も不安だと思います。
その妻の不安に、できる限り寄り添っていきたい。
妻がすごく不安でどうしようもないなら、ちゃんと見抜いて、その温度感を大切にしたい。
難しくはありますが、精一杯やっていこうと思います。
喜べない自分も、今回の大切な経験として残しておく
手放しで喜べない自分も、しっかりと残しておこうと思います。
憤り、辛さ、悲しみ。もちろん、喜びも。
どんな感情も体験も、すべて。
それらの記録をいつか、妻とふたりで懐かしむことができることを信じて。
いつかきっと、二度とない大切な思い出になることを信じて。
それは今しか作れないから―――。
陽性はゴールじゃない。28日までをどう生きるかが、今の私たちのテーマ
妊娠検査薬の陽性は、嬉しいはずの知らせです。
それでも、前回の記憶や不安から“喜べない自分”がいてもいいと思っています。
妻は腹痛が多く、不安を抱えながら過ごしている
ふたりとも、どうしても悪い方向に考えてしまう
まだ名前も性別も話さず、現実的な生活の話ばかりしている
喜びと恐れの間で揺れている
28日までは、静かに、気をそらしながら、支え合って過ごしたい
今回こそ、順調に育ってほしい。
だけど気持ちを急かさずに、ひとつひとつ確認しながら進んでいきたい。
この揺れも、迷いも、ひとつの大切な記録。
未来の自分たちが読み返したとき、「あのとき、ふたりで乗り越えようとしていたんだ」と思えるように。
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