ひとりで向かった検診と、仕事中に待った心拍確認

妻は、ひとりで検診に行きました。
前回のことがあるから、怖いと言っていました。

私は仕事があり、見送ることしかできませんでした。
一緒に行けなかったことが、正直とても悔しかった。

結果が届くはずの時間。
私は仕事中で、スマホを開けない。
妻は今、泣いているのか、笑っているのか。

その“空白の時間”が、とても長く感じました。

妻はひとりで検診に向かった

「怖い」という言葉の重さ

検診に行くときに、妻は「怖い」と言いました。
前回の初めての検診も怖かったと思います。

しかし今回の検診の方が怖いことが、この言葉で重く刺すように伝わってきました。
これは私の勝手な思い込みではありません。

それがなぜわかるのか?
それは前回の陽性のときに越えられなかった「心拍確認」という壁が、ここにあるからです。

見送ることしかできなかった悔しさ

前回の陽性と流産、そして今回の妊娠。
その中で、妻は最も怖さを感じていたと思います。

ですが私は仕事があったため、見送ることしかできませんでした。

もし結果が悪かったときに、妻はひとりで帰ってこないといけない。
もし結果が悪かったときに、妻はひとりで失意の時間を過ごさないといけない。

悔しさが募りました。
ですがこれは、私が乗り越えなければならない壁なんでしょうね。

スマホを見るまでの“空白の時間”

結果が届いているはずの時間

検診は昼前には終わっている。
だけど私の休憩時間は、昼過ぎ。

スマホに、結果が届いているはずの時間。

妻はひとりで喜んでいるだろうか。
それとも・・・・

なんとか気をそらしながら、目の前の仕事に集中しました。
どれほど集中できていたかは分かりません。

けど、父になることを考えたら、ここも越えるべき壁。

心臓の鼓動が早くなる

スマホを触れる休憩時間が近づくにつれて、心臓の鼓動が早くなるのがわかりました。
仕事への集中力も、限界に達していたと思います。

もう、スマホには、届いてる。

検診前で結果が分からないときよりも、全然苦しいです。
分かっているのに、分からない。

流産後の陽性はうまくいく確率が高い。
つわり症状が複数出て、かつそれが続いてる。
前回の心拍確認のときは、それが続いてなかった。
前回のように出血もない。

安心材料の方が多かったと思います。

けど、YESかNOの二択しかない。
うまくいく確率が高くたって、100%じゃない。
10人が10人うまくいくわけじゃない。
ここで二度目の涙を流す人だって、大勢いる。

そしてどうしても、前回の流産に気持ちを引っ張られてしまう。

どんどん、心臓の鼓動が早くなっていくのがわかりました。

深呼吸をして、通知を見る

休憩に入り、ロッカールーム。
すぐにスマホを取り出すも、私は見られなかったです。

結果が怖いから。

一度、大きく深呼吸をして、通知を見ました。

妻は、喜んでいた。

一気に安心の感情が押し寄せて、私を包みました。
妻にメッセージを送って、写真を求めて今の大きさを聞きました。

8㎜、前回と同じサイズ。
一気に現実として認識できました。

心拍確認という、越えられなかった山

前回、越えられなかった場所

心拍確認―――。
妊娠後に越えなければならない、最初の大きなヤマ。

前回はここを、越えられませんでした。
検診で順調と言われて、次で心拍確認だねって状況でした。
次の検診のときも8㎜だっでした。

「このあとすぐに亡くなってしまったんだろうね」

そんな話を妻としました。

なんの因果か、サイズは同じ。
でも、今回は越えた―――――。

こちらが前回の陽性のときに残したメモです。

前回の陽性のときのメモ。8㎜ 順調

このメモは、今でも大切に持っています。

症状があっても、消えなかった不安

つわりの症状が複数あって、しかも継続している。
出血もない。

安心材料になる症状は、いくつもありました。

しかし不安を拭い去ることはできませんでした。
それは0か100、YesかNoかの二択しかないからです。

いくら安心材料があっても、心拍が出てなかったらそこで終了。
妊活のときみたいに、こっちで工夫したりすることはできません。
出ていない心拍を薬でどうにかすることもできません。

なのでいくら多くの安心材料があろうと、わずかな悪い可能性が心を襲ってくるんです。

越えられたのは、心拍確認だけじゃなかった

感情ごと、夫婦で越えてきた

今回、夫婦ふたりで心拍確認を乗り越えることができました。

ですが乗り越えたのは、心拍確認だけじゃないと思っています。

最初の妊活から始まって、クリニックに通ったり陽性がでて浮かれすぎたり、けど流産してしまったり。
次の陽性が出るまで抱えた不安だったり、また陽性がでても手放しで喜べなかったり。

妻が徒歩通勤する姿に心を打たれたり、心拍確認でついていけない悔しさだったり。
空白の時間に苦しんだり、でもすぐにスマホは見れなかったり。

すべての感情を、夫婦ふたりで越えてきました。
いくら沈みそうになっても、越えてきました。不安も迷いも、ぜんぶ。

まだ壁はある。それでも

しかし心拍確認ができても8週後半の壁があります。
それまでは油断できない。

これは医師から伝えられたそうです。
もし8週後半の壁を越えられたとしても、今後は100%安心というわけではありません。

NIPTや羊水検査についても調べて、考えていかなければいけません。

つまり、
毎回こんな状態であることに変わりはないんです。
いつも受験の合格発表前のような気持ちを抱えていくんです。

しかし、それでも―――――。

その先の景色を、ふたりで…いや、三人で

信じる、という選択

今後どうなるかは分かりません。
そもそも、100%大丈夫なんてことは絶対にないんです。
不安が消えることはないんです。

でも、信じています。
信じない理由を探すより、信じる側に立つ。
今の私にはこれで十分。

絶対に大丈夫、乗り越えられる。そしてその先の景色をふたりで見れる。

いや、3人で見れると―――。

心拍確認は、結果ではなく「通過点」だった

心拍確認は、大きな出来事でした。
けれどそれは、ゴールではありません。

立ち会えなかった悔しさ。
結果を待つ空白の時間。
前回の記憶に引き戻される恐怖。

それらすべてを抱えながら、
夫婦ふたりで、ひとつの山を越えました。

まだ道は続きます。
それでも、
どんな感情もふたりで越えていきたい。

その先の景色を、
いつか三人で見られると信じています。

次の検診は12/25。
2025年は陽性も流産も経験して、他にも明確に人生の転機となることがいくつもあった。

最後に、最高のクリスマスプレゼントをください。

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