男性不妊の原因と検査|数値に向き合うための最短ガイド(夫目線)

要点3つ

  1. 男性要因は“不妊全体の約半分”。まずは精液検査から

  2. 結果は日々変動する。一度の数値で結論を出さない

  3. 目的は「完璧な数値」ではなく、夫婦の安心と次の一歩


はじめに

妊活というと「女性が検査や治療をするもの」という印象が強いかもしれません。けれど、不妊の原因の約半分は男性側にもあるといわれています。

私自身も、初めて精液検査を受けたとき、紙に並んだ数字を前にして正直なところ怖くなりました。でも、原因や検査の全体像が見えると気持ちが整理されて、「次に何をすればいいか」がわかってくるように思います。

この記事は、男性不妊の代表的な原因や検査の流れをシンプルにまとめつつ、夫目線での実感も交えて解説します。


男性不妊の主な原因

1) 精子の「量・動き・形」の問題

  • 乏精子症:精子濃度が少ない

  • 精子無力症:前進運動率が低い

  • 奇形精子症:正常な形態の精子が少ない

これらはWHO基準でも評価される、妊娠しやすさに直結する一次指標です。

👉 【体験談】検査方法や機関よって、前進運動率ではなく運動率になっていたりと、検査項目が異なることがあります。私が検査した医院の結果項目は簡易的なものでした。しかし初回は問題の有無が分かる程度の簡易的な結果で良いのかなと思いました。金額も安く済みましたし。


2) 生活習慣・環境要因

  • 睡眠不足

  • 喫煙・過度の飲酒

  • ストレスや疲労

  • 肥満

  • 高温環境(サウナ・長風呂・膝上でPCを使うなど)

  • 長時間座りっぱなしの生活

日常のリズムで数値は簡単に揺れます。「1回悪かったから即アウト」ではないのです。

👉 【体験談】私は2回精液検査をしました。1回目の検査結果では運動率がかなり低く、2回目の提出時に顕微鏡で精子を見たら全然動いていませんでした。2回目の検査結果は1回目より絶望的と悲観していましたが、結果は運動率80%。精子の状態はこういった”生活習慣によるその日の調子”に左右されることを実感しました。


3) 医学的要因

  • ホルモン異常:精子を作るホルモン(FSH・LH・テストステロン)の分泌異常

  • 精索静脈瘤:精巣の血流が滞り、精子の質が落ちる

  • 感染症・既往症:ムンプス(おたふくかぜ)後の合併症など

これらは医師による血液検査や画像検査で判明します。


検査の種類と費用の目安

検査場所目安費用主な項目向いている人注意点
泌尿器科3,000〜5,000円基本的な精子数・運動率低コストでまず試したい人医療機関により検査内容に差あり
不妊治療専門外来8,000〜15,000円WHO基準に沿った詳細解析正確に知って治療方針を立てたい人費用・予約がややハードル
自宅検査キット5,000円前後〜精子数・運動率など基本指標病院がハードルな人/予備確認詳細(形態など)は測れない場合が多い

👉 【体験談】初回から病院は、そもそも流れも分かってないのでとても緊張しました。今思えば、最初は検査キットでよかったですね。「キットで大枠を確認 → 必要なら専門外来」と段階があるだけで、検査に対する心理的ハードルの高さが雲泥の差です。大学受験で例えるなら、模擬試験(キット)を受けてから本番試験(病院)に臨む、って感じですね。


精液検査の見方(パニックにならないために)

主な指標

  • 精子濃度(1mLあたりの数)

  • 総精子数(全量の合計)

  • 前進運動率(前に進む精子の割合)

  • 正常形態率(形が正常な精子の割合)

👉 【体験談】専門的な数値を見ることで、その分からなさに不安な気持ちが煽られてしまい、私は焦りました。しかし一つ一つ理解して見て精子の解像度を上げることで、検査結果がどうであろうと”次の行動”も見えてくることに気づきました。


一喜一憂しないための3ルール

  1. 同条件で2〜3回測定(禁欲期間・睡眠・体調をそろえる)

  2. 結果は夫婦で共有(安心材料になる)

  3. 数字は目的ではなく行動の地図にする


追加で行う検査

  • 血液検査:ホルモン値(FSH・LH・テストステロン)、感染症確認

  • 超音波検査:精索静脈瘤の有無や程度を確認

  • 治療の選択肢:必要に応じて手術やホルモン治療、生活習慣改善

※ここは医師の判断領域。自己判断での放置や過剰解釈は避けましょう。


生活でできる小さな改善

  • 睡眠:起床時刻を一定に

  • 飲酒・喫煙:頻度を減らして段階的に改善

  • 体重・運動:有酸素運動+下半身の血流改善

  • 熱対策:長風呂・サウナを控える

  • ストレス:完璧主義を手放し、休む日を作る

👉 【体験談】これらの小さな生活改善をしたところで、精子の状態にどれだけの影響があるかは定かではありません。しかしこの小さな気持ちによる行動は、夫婦関係に大きなプラスをもたらすと感じました。これらの行動は、妊活で男性ができる数少ないことの一つです。


夫婦での進め方(実用テンプレ)

  1. 泌尿器科 or 自宅キットで現状把握

  2. 結果を整理(良い/気になる/次の一手)

  3. 同条件で再検査

  4. 必要に応じて専門外来へ

  5. 妻の検査結果と並べて保管(通院時に提示できる)


内部リンク(回遊導線)


まとめ|数値は「責任」ではなく「安心の地図」

男性不妊の原因は、精子の量・動き・形、生活習慣、医学的要因と幅広いです。だからこそ、一度の数値で自分を責めないことが大切です。

検査は白黒をつけるテストではなく、夫婦で不安を減らすための地図。数字に向き合い、必要なときは専門家とつながるだけで、妊活は少し明るい方向に進みます。

👉 【体験談】検査って白黒つけるテストだと思っていたので、正直1回目の結果を見るときは気が気じゃありませんでしたし、その結果もそこまで良いものではなく。けどそのときの妻の言葉に支えられたから、その結果に真剣に向き合いました。”2人の未来”を考える材料として。


※本記事は一般的な情報の整理です。診断や治療は必ず医療機関の指示に従ってください。

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