遅生まれ?無償化前?それでも、僕たちは“今”を選ぶ。
妊活をしていると、「今妊娠したらどうなるんだろう?」と考える場面がよくあります。
誕生月や出産費用、保育園、仕事復帰――。
現実的な条件が頭をよぎるたび、私たち夫婦も小さな会議を重ねてきました。
でも、不思議と迷い込むことはありませんでした。
私たちが大切にしたのは、「いつ来てくれても嬉しいと思える気持ち」でした。
現実的な話をしよう。「遅生まれ」と「無償化前」のこと
早生まれ・遅生まれ、どちらがいい?と考えた夜
「4月生まれ(学年で年長)の子どもは、3月生まれ(年少)に比べ、国私立中学への在学率が高く、最終的な大学進学率や収入にも差が見られる」
— 労働政策研究・研修機構の調査より例:4月生まれ男性では大学卒業率が27%のところ、3月生まれは25%にとどまる
【出典PDF】
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2007/12/pdf/029-042.pdf「相対年齢が大きいほど高校進学は高偏差値の学校へ進みやすく、結果として大学進学率や男性の所得にも影響が見られた」
— 一橋大学川口・森氏らの研究や埼玉県データに基づく pre-edu-japan.com「早生まれの子どもは非認知能力(社会性等)で不利になる傾向があり、努力で学力差を補おうとするが、人間関係や非認知面では差が埋まりにくい」
— 経済産業研究所による分析 jsoccerscience.com+7rieti.go.jp+7pre-edu-japan.com+7
早生まれ・遅生まれについて、上記のようなデータがあります。
これらを見る限りでは、統計的に誤差ではないと判断されるレベルに感じます。
偶然の偏りでは説明できない、または規模の大きな集団で再現性の差が出るデータです。
ですが個人にとっては、参考程度なのかなとも思います。
というのも、あくまでこのデータは”集団傾向(統計)”の話です。
実際には親の関わり方や本人の性格、教育環境がずっと大きな要因
早生まれでも非認知能力が高くて活躍している人は山ほどいる
遅生まれだからといって将来が保障されるわけでもない
たしかに統計を見ると、早生まれと遅生まれで学力や進学率、年収などに一定の差が見られるというデータもあります。
でも、私たちはこの数字を“未来を決めるデータ”ではなく、“親として気にかけてあげられるヒント”として受け取っています。
出産費用の無償化、「今だと対象外?」と不安になったとき
📌 出産費用の無償化とは?
「厚生労働省は、出産にかかる費用の自己負担を原則なくす――いわゆる“無償化”を2026年度にも実現することを目指しています」 ikuhaku.com+9ubie.app+9mhlw.go.jp+9
「標準的な出産費用の自己負担を無償化する方向で、周産期医療体制の確保と合わせて議論が進んでいます」
🏥 現状と無償化の背景
正常分娩にかかる平均出産費用は約50万円(地域や病院による差があります) mhlw.go.jp+10mhlw.go.jp+10imasaranews.com+10
現在は「出産育児一時金」として約50万円が支給されていますが、全額をまかなえないケースがまだ多い asahi.com+4mhlw.go.jp+4imasaranews.com+4
🔍 無償化のポイント
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | 標準的な正常分娩の医療行為に限定(豪華オプションは対象外) |
方法 | 医療保険適用か、出産育児一時金の大幅増額によるカバーが検討中 |
実施時期 | 2026年度を目途に制度設計・法改正へ |
⚠️ 注意すべき点
個室・無痛分娩などのオプション費用は、自己負担の可能性が高い mhlw.go.jp+2imasaranews.com+2ubie.app+2
産科医療機関の経営状況も考慮しながら進められています
出産費用が50万円前後というのは、決して安くない金額ですよね。
けれど、政府の方針では“標準的な分娩費用”が無償化される方向で進んでおり、2026年度にも制度化が見込まれています。
ただし、個室や無痛分娩などのオプションは対象外となる可能性が高く、医療機関側の対応も注視されています。
この制度は“出産費用が不足するかもしれない”という不安を和らげてくれる一歩になりますが、選択次第では一部自己負担が残る可能性もあります。
私たち夫婦も、妊活を再開するにあたり、出産時期と費用のタイミングを考えながら話し合いを重ねています。
👉出産費用無償化についての記事
「出産費用“無償化”って必要?──私たち夫婦が一時金との違いに気づいた日」
ふたりで決めた、「それでも、今を大切にしよう」
「授かること」に正解もベストな時期もない
妊活をしていると、
「今がいい時期なのか?」とか「このタイミングで妊娠していいのか?」とか、迷うこともありますよね。
早生まれ・遅生まれ
焦らず、でも止まらず。今できる準備を続けることにした
「今」だからこそ、選べた気持ちがある。
子どもの誕生月やお金のことは、これからの生活に影響する現実的な要素です。
私たちもたくさん話し合いました。
でも、「何月生まれがいいか」よりも、「どんな気持ちで迎えたいか」。
「費用はどうなるか」よりも、「今、僕らが前を向けているか」。
その軸に立ったとき、自然と「今を大切にしたい」と思えたのです。
いつかこの会話も、家族の始まりとして、振り返れる日が来ますように。