「生理かもしれない」って思った夜。僕は、少しだけ前を向けた気がした。―稽留流産の手術後、再開前の“変化”と心の動き―
手術を終えて、しばらく時間が経った。
気持ちは少しずつ日常に戻りながらも、妊活の再開はまだもう少し先の話。
そんなある日、妻に出血があった。
もしかして、これは――生理かもしれない。
まだ確定じゃないけれど、私の中で何かが少しだけ、動いた気がした。
これは、再開の“予感”に揺れた夜の、小さな記録。
あの出血は、もしかして「生理」?
妻の言葉に、少しだけ息をのんだ
妻から生理が来たと伝えられた。
妻は「第一歩だよ」と言った。
私は息を飲んだ。
待っていたはずだったのに、嬉しいはずなのに。
どこか、不安を感じる。
なぜだろう・・・?
確定はしていない。だけど、心が動いた
“不正出血の可能性”が頭をよぎりました。
妊活が期待と落胆がセットなことは、今まで何度も経験しています。
出血があっても、生理じゃない可能性が不安要素でした。
期待しすぎるとその分、結果がよくなかったときに辛くなります。
まだ妻は病院に行けていないので、今回の出血が生理かどうか確定はしていません。
なので期待しすぎるのは、禁物。
ですが、心が動いたのも事実です。
期待していないと言ったら、嘘になります。
妻からの報告は、正直かなり嬉しかったです、またスタートに立てる気がして。
“避妊してのセックスも、愛情を確認できたからよかった”
“ずっと一緒にいたいと思った”
そのようなことを、どこかの記事で書いたと思います。
けれど「それは嘘でした」と言わんばかりの動揺をしています。
やっぱり、スタートに立ち戻れるかもしれないというのは、すごく嬉しいです。
稽留流産の手術後、生理はいつ来るのか
調べてみてわかった“だいたいの目安”
まずは医療的な話。
稽留流産や不全流産で、子宮の中をきれいにする子宮内容除去術という手術を行った場合、手術を受けたあとは、約1週間後に診察があり、子宮の回復具合を確認します。
個人差がありますが、出血は1~2週間程度で収まることがほとんどです。
そして、生理は術後1~2カ月くらいで再開します。
2カ月過ぎても生理が再開しない場合は、処置を行った産婦人科を受診しましょう。
引用│【医師監修】流産後の妊娠のタイミングは? 妊娠しやすい体づくりのためにできることは?
目安を調べてみました。
妻も一応、目安通りには行ってるのかな?というところです。
けど・・・
「目安なんだよな~~~」というのが正直な感想です。
医療にかかわること全般そうですが、「ゼッタイにこの期間にこうなります!そしてこうなります!」っていうのがないじゃないですか。
当たり前はそうなんですけど。
うーん、
精液検査のときと同じで確定しないことにはなんともいえないので・・・。
出血の状態もいつもと違って量がかなり多かったみたいですし。
色もかなりの鮮血といった感じで。
けど「目安通りにはいっている」と、
過度に期待するわけではなく、不安を落ち着かせていこうと思います。
「個人差がある」って、実際どう受け止めたらいい?
● 個人差はとても大きい
術後の出血量や期間には、個人差があります。
お茶の水たかえすレディースクリニックの医師監修でも、「生理は術後30日〜50日で再開しますが、50日過ぎても再開しない場合はご相談ください」とあり、30〜50日という範囲にも個人差が大きくあるとされています。
また、ベネッセや鍼灸院の医師監修記事では「流産後の生理はだいたい1〜2ヶ月で再開します。ただし通常サイクルとは多少前後する事があります」とも補足があり、あくまで目安として捉え、焦らず体と相談しながら待つことが大事です。
妻の出血も一応、この範囲内の日数でした。
そのため、生理だとは思っていますが病院に行って確定するまでは、手放しで喜べませんね。
それに生理だったとしても、やっとスタートラインですからね。
これからです。
※後日受診予定のため、受診が終わり次第、追記をします。
再開はまだ先。それでも、今日を記録しておきたい理由
焦らなくていい。でも、進んでいる気がした
妊活再開は、まだもうちょっと先です。
けど、焦らなくてもいいのかなって思ってます。
せっかくつくってきた、ふたりの心と体の状態。
大事にしていきたいですしね。
妊活こそ止まってはいますが、ふたりの気持ちは前に進んでいるのかなって思います。
それをお互いに思えて、分かっているのがとても嬉しいです。
生理と確定して、生理が終わって、やっとスタートラインです。
スタートにやっと戻れただけです。
けどスタートラインに戻るのも、ふたりで一緒に走ってきたことは間違いのない事実です。
スタートラインに戻ったとしても、走った距離は進んでいます。
きっとこの夜を、後で思い出すから
どういう結果になったとしても、この夜を思い出すんだろうな、って思います。
そのくらい大事な夜だったな、と。
この夜があったからこそ、妻をより深く知ることができました。
この夜があったからこそ、一緒にふたりで前に進むことができました。
流産から術後、再開まで悲しい思いも辛い思いもあったけれど、
ふらりで乗り越えてよかったと思います。
思い出したいなって、思える時間になって、よかった。
小さな変化の中に、“これから”があった。
妊活の再開はまだ決めていない。
でも、体が少しずつ戻ってきているのを感じられたこの夜は、私にとって意味のあるものでした。
まだ「生理かどうか」もわからないけれど、それでも、今日をちゃんと覚えておきたい。
そんな夜があっても、いいんじゃないかと思う。