妊活中に夫婦で話しておいてよかったこと【5つ】
妊活って、治療法やサプリのことは調べるのに、「夫婦で何を話せばいいのか」はあまり教えてもらえません。
でも実際は、ふたりの心がバラバラにならないことが、一番大事だったりします。
僕たち夫婦は、妊活を始める前から何度も話し合いを重ねてきました。ときには重たく、ときには笑いながら。
この記事では、**「妊活を始める前・途中で、夫婦で話しておいてよかったこと」**を、夫の目線で5つご紹介します。
これから妊活を始める方や、パートナーとのすれ違いに悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
①:お互いの「温度感」(どこまで本気か)
今すぐ欲しい?数年後でもいい?それとも…
“いつ子どもがほしいのか”
そもそものところを話し合っておくのは、とても大切だなと思いました。
いつほしいのかによって、すべてが変わってくるといっても過言ではないですからね。
私は最初、妻とそこまで密に話し合っていませんでした。
ですので、妻は本気で私は呑気という感じでした。
ここで勘違いしやすいのが、
今すぐがいいとか数年後だとタメだとか、「いつ作るのが正しい」という話と間違いやすいこと。
正しくは、いつほしいのかを夫婦で明確にして共有することで「足並みを揃えること」ですね。
どちらかが“妊活モード”すぎると、すれ違いの元に
私の場合、妻がけっこう強めに妊活モードになりました。
妻がほしいのもわかっていたし私もほしくなかったわけではないんですが、私はその様に圧倒されてしまいました。
すると愛情表現であったはずのセックスが、途端に義務行為に。
そしてレックスレスへ。これ、恥ずかしい話ですが私の体験談です。
妊活モードになったりそれが強いのが悪いのではなく、やはり「夫婦で足並みを揃えること」が大事だと思います。
②:検査や病院へのスタンス
「どこまで調べる?」を先に話しておくと安心
たとえば“もし異常が見つかったら、体外受精までする?”みたいな話って、なかなかタイミングがなくて話しづらいんです。
でも、事前に『どこまで調べる?』『どこまで治療を受ける?』を共有しておくだけで、
後から気持ちがすれ違うことがグンと減ります。
どこまで調べるのが正しい、とかって話ではないです。
あくまで、
どこまで調べるのかを先に話しておくと安心、という話です。
気持ちのすれ違いを避けるために、話を共有しておくことって大事だと思います。
女性側だけが病院に通う構図にしないために
妊活は夫婦の話なので、女性側だけが病院に通う構図はおかしいのかなと思います。
そもそも、まず妊活の検査って、
あなたの体は妊娠できます・できません!
あなたの精子は正常です・ダメです!
このような”良いか悪いか”の二択ではないです。
セーフよりのダメとか、ダメよりに限りなく近いけど可能性ありとか、完全にダメとか。いろいろです。
現状の自分がどの位置にいるか知るのが、検査。
現状からいかに可能性を高めていくかが、治療。
まずは”お互いに”現状を知って、”お互いに”可能性を高めていくのが大事なのかなと思います。
私も精液検査のときは、決死の覚悟でした。
できれば自分の精子の状態なんて知らないで、宙ぶらりんにして子どもできてくれればよかった。
それなら丸く収まったのに、なんて考えがよぎったときもあった。
怖かった。
けれど、それは妻も同じです。
自分の排卵状態を知るのは、怖かったでしょう。
子どもができなかったときの精神的なよりどころとして、「”妻が難しい体だからできない”ということにしておこう。」というのは、夫婦関係としてイビツかなと。
女性側が!男性側が!じゃなくて、夫婦で病院に行って2人で悩みを共有できたらいいのかなと思いました。
③:セックスの頻度・捉え方
「タイミング法」のリアルな疲れと違和感
「タイミング法」って、妊活の初歩の初歩で、タイミングを予測してするだけです。
けれど「チャンスデーにしないといけない」となると、結構疲れが出てきます。
その日に合わせてスケジュールを組んだりしないといけないですしね。
妊活前まではなかった”義務感”とか”強制的な感じ”がバリバリ出てきます。
疲れ、違和感、義務感・・・
子どもはもちろんほしいけど、今のこの気持ちに無理してまでセックスができるのか?
言い方は悪くなりますが、女性は気持ちが乗らなくても物理的に性行為は可能ですが男性は・・・
こういった気持ちのひとつひとつを、目の前の相手と話せるといいのかなと思いました。
私もセックスレスになったときに妻にいろんな気持ちを吐露したことで、前に進めました。
なので、疲れや違和感が出てきたら夫婦で共有することが大切なのかなと思います。
行為の意味が変わるとき、ちゃんとすり合わせが必要だった
“妊活”を始めると、行為の意味が変わります。
タイミング法を始めても、行為の意味が変わります。
行為の意味が変わって自分ひとりで全部抱え込んでしまったから、私はセックスレスになったんだと思います。
行為の意味が変わるときに、意味を理解していないと”なんだかよく分からないけど疲れる、不安になる”というような結果になってしまうでしょう。
行為の意味が変わるときに、一方的な気持ちだけで突っ走ってしまうとどこかできっとすれ違いが起こってしまうでしょう。
なので、その都度その都度、夫婦でちゃんとすり合わせをしていくことが大事なんだと思います。
すり合わせをすることで、相手の理解度や温度差を知ることができますし、逆も然りです。
④:経済的な不安・治療費の分担
「いくらまでなら出せる?」を曖昧にしない
数年前に不妊治療が保険適用になりました。
しかし妊活は先が見えません。
治療内容や期間によっては、決して少なくないお金がかかります。
このお金をいくらまで出せるか、を曖昧にしないことは大切なのかなと思いました。
できるまで妊活をしたい気持ちとは別に、経済的・基幹的な現実がそこにはありますからね。
話しづらいことこそ、最初に話しておくと揉めない
経済的な話もそうだと思いますが、「話しづらいこと」を最初に話しておくと揉めにくいのかなと思いました。
話しづらいことって、そもそも嫌な空気になるのがもう事前からわかる。
だから話しづらい。できるなら話さないで終わりたい。
けど、話しづらいことをなぁなぁにして、結果よけいに悪くなったってこと、経験ありませんか?
話しづらいことを最初に話しておけば、結果が悪かろうが、その時点から軌道修正が可能な時間があります。
少なくとも、目を背けて最後の最後で話しづらいことの内容が問題になったときよりは。
もちろん、話しづらいことなので話すときは双方にいろんな配慮は必要だと思います。
⑤:うまくいかなかったときの選択肢
やめどき・次のステップ・その後の人生
まだ余裕のあるうちに、この話はしておくといいのかなと思いました。
やめどき”かもしれない”って感じたときに話をしたら、ちょっと心辛いでしょうし。
ここで思うのは、あくまでその答えは”現時点で”の回答だということかな、と。
未来の状況や環境、そしてそれに影響された気持ちなんて、誰にも分からないです。
だから今決めたやめどきや次のステップとかって、今後変わることなんて全然あると思います。
なので、変わることを前提としたあくまで”現時点で”の回答。
なら、「じゃあ気持ちなんて移り変わるものだし、その時その場でよくない?」という気もします。
しかしこれはノーだと思います。
現時点での相手のスタンスを知っていた方が、いざやめどきになったときに前提を共有しているので話がスムーズに進みますしね。
- あくまで現時点での回答、変わることもあるけど共有。
- 望んでるわけではないけれど、そんな未来もあるのかなと頭の片隅に置いておく。
やめどきや次のステップに限った話ではないですけど、この2つを考えながら夫婦で話すとなにかあったとき、すこし余裕をもてるのかなって思いました。
https://x.com/note_haibarasan/status/1923945890982789471
「妊活をやめること」は、失敗じゃない
どうなんでしょうね。今はそう思いたいだけなのかもしれないです。
だって、妊活やめていないですし。
けど、これを夫婦で話せることは夫婦のカタチとしては理想だと思うんです。
今は妊活をしているので、かっこつけな部分もあると思います。
それに、妊活をやめた後の現実が、まだ寸分も見えていないからこそ言えてる部分もあると思います。
しかしやっぱりカッコつけや現実が見えていないだけだったとしても、現時点でこの話題にふれられたのはよかったかなと思います。
少なくとも今の時点では、関係が良好だから話せるんだとは思いますし。
https://x.com/note_haibarasan/status/1926955472369721530
ふたりで決める“妊活のかたち”
妊活って、“夫婦での協力が大切”ってよく言われます。
でもその「協力」って、自然にできるものじゃなくて、「話し合って、決めていくこと」なんだと思います。
とくに、治療や検査が進んでくると、体の負担は妻に偏りがちになります。
だからこそ、早いうちにいろんなことをふたりの問題として共有できたのは、本当によかったと感じています。
この記事が、あなたとパートナーにとっても、そんな“きっかけ”になれたら嬉しいです。