出生前検査について考え始めてから、
私はずっと考えがまとまりませんでした。
検査を受けるべきか、受けないべきか。
恐怖なのか、守りたい気持ちなのか。
正解があるのか、それともないのか。
そして妻と何度も話し合った末、
私たちは 「検査を受けない」 という選択をしました。
この記事は、
その結論を正当化するためのものではないです。
ただ、そこに至るまでに考えたことを、
正直に残しておこうと思って書いてます。
検査を受けないと決めた理由
検査をしても「100%の安心」は得られないと知った
出生前検査について調べる中で、
まず強く感じたのは、
検査を受けたとしても、
「生まれるまで何もかも分かる」わけではない
という現実でした。
どんな検査にも限界があります。
分かることもあれば、分からないこともある。
もし結果が「問題なし」だったとしても、
それは次の不安を完全に消してくれるものではないんです。
むしろ
「じゃあこれは大丈夫なの?」とか
「これは見落とされていないんだろうか」とか
「現時点で問題がないだけで、これからは分からない」とか
別の不安を連れてくる可能性もある。
こんな風に考えるようになりました。
妻の年齢と確率を、冷静に受け止めた
妻の年齢を踏まえたとき、
医学的に見て、
染色体異常の可能性はかなり低い。
もちろん「ゼロではない」。
でも、ゼロではないことを理由に
すべての不安を追いかけ続けることは、
現実的ではないしキリがないとも思いました。
また、出生前検査を受ける人自体が
全体で見れば少数派であることも、
判断材料のひとつでした。
中期以降の超音波検査で分かることも多い
妊娠中期以降の超音波検査では、
重い形態異常の多くは拾えると聞きました。
もちろん、
ここでもそうですが、すべてが分かるわけではありません。
それでも、
「何も見ないまま進む」のではなく、
必要なチェックはきちんと受けながら
妊娠期間を過ごしていく、
という道は残されている。
そうやって整理できたことも、
検査を受けない決断を後押ししたように思います。
生まれてから分かる障害も、たくさんある
もうひとつ、大きかったのはこの点です。
染色体異常や形態異常以外にも、
生まれてから初めて分かる障害は、たくさんある。
仮に出生前検査で
「異常なし」と100%分かったとして、
生まれたあとに病気や障害が分かったら。
その時、
私たちは子育てをやめるのか?
親でいることを放棄するのか?
そう考えたら、答えはすぐに出たんです。
そうではない。
不安を消すより、覚悟を持つことを選んだ
検査について考えていた頃、
私はとにかく「不安を減らしたい」と思っていたんです。
今わかれば、楽になれる。
でも話し合いを重ねる中で、
少しずつ考えが変わっていきました。
不安は、
完全に消すことはできない。
だったら、
不安に駆られ続けるよりも、
私たちふたりが、
親としての覚悟と決心を持つことの方が大事なんじゃないのか
そう感じるようになりました。
不安と一緒に立つという選択
私たちは、
出生前検査を受けないという選択をしました。
でもそれは、
何も考えなかった結果ではないです。
調べて、悩んで、話し合いました。
それでも残る不安を、
「なかったこと」にしないと決めた結果です。
正直に言えば、
今でも不安がゼロになったわけではないです。
けれど、
不安を消す選択ではなく、
不安と一緒に立つ選択をしました。
そのことだけは、
胸を張って言える気がします。
今はそれだけで、いいのかな。
心拍確認や検査、これからくる不安。
乗り越えて、少しずつ親になっていくんだろうな。
※参考として
・母体年齢が20代後半〜30代前半の場合、
染色体異常(特にダウン症など)の発生確率は統計的に低いことが、
産婦人科領域の疫学データで示されています
(日本産科婦人科学会/厚生労働省 公開資料)。・また、日本国内において
出生前検査(NIPT等)を受ける妊婦は全体の一部にとどまり、
多数派ではないことも各種調査で報告されています
(厚生労働省研究班・医療機関公開データより)。
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