妊活中でも“禁欲”が必要?精液検査と夫の過ごし方
妊活中といえば「排卵日=タイミングを取る日」というイメージがあります。
でも精液検査を控えているときは、その逆で「禁欲してください」と言われます。
妊活しているのに、なぜあえて禁欲が必要なのか。
その理由や過ごし方について、僕の体験も交えながらまとめてみました。
なぜ精液検査前に禁欲が必要なのか
2〜7日間の禁欲が推奨される理由
精子の数・運動率に影響する「禁欲期間」
短すぎても長すぎてもダメな理由
妊活中でも“禁欲”がある矛盾
排卵日でも「できない」日がある現実
検査を優先するのであれば、禁欲期間中は排卵日が被っていようと行為はできません。
排卵日を優先するのであれば、逆も然りです。
禁欲期間も排卵日もともに数日ではあるので、「検査をとったら今月の排卵日は即見送り」とはなりません。
しかし禁欲期間、排卵日に併せて”医院の開院日”を加えると、スケジュール調整がさらに難しくなります。
さらにそこに自分の仕事の予定も加えると、1ヵ月が30日あると言えど、おのずと検査可能な日は限られてくるように思います。
禁欲期間と通院日、自分のスケジュールは調整が効きますが、排卵日だけは身体の問題ですので、「じゃあこの日で!」とできないのも難しいところ。
ですので、精液検査のスケジュールによっては排卵日を見送らなければならないときもあると思います。
妻との会話や気持ちのやり取り
妻は精液検査をしてほしいと言ってきます。
ですので妻と排卵日やプライベートの予定などをすり合わせて、検査日を決めています。
前回の検査で私の精子が完全にNGではないことは、一応分かっているので私の気持ちはある程度楽です。
(※検査後の話:「📓精子の運動率という壁を前にして──それでも信じたい“ふたりの未来”」)
妻は排卵障害により、通院を続けています。
私が検査をすることで、妻が妊活を”ふたりでしている気持ち”になれたら、という思いがあります。
妊活に協力しているはずなのに「待つこと」も役割になる
禁欲して”待つこと”も、立派な役割になると考えています。
そもそも妊活をしていて夫に「検査をしなくてもいい」「いやむしろ検査はしないでほしい」という人はいないと思いますしね。
この待つ姿勢は、待っているだけではあるものの、”検査に行く、そして安心材料を提示する”という意味では積極的に妊活に関わっていることになると思います。
この程度の行動でも、妻に少しでも安心を与えられるのであれば、安いものです。
妻は妊活当初から、通院や治療に服薬、流産、手術までしています。
妊活をひとりごとではなく、”ふたりごと”として考えないと、負担が妻ばかりに行ってしまって申し訳なくなります。
禁欲中の過ごし方と工夫
仕事や生活リズムに意識を向ける
禁欲期間を”我慢”ととらえてしまうと、数日であれど過ごすのがきつくなります。
しかし我慢ではなく、”調整期間”と考えると少し気が楽になります。
仕事や資格勉強に集中したり、睡眠をキッチリとったり。
亜鉛や葉酸のサプリをしっかり飲んで、自身の体のコンディションを整えたり。
軽い運動や入浴で血流を整えておくのも、いいと思います。
禁欲中は”できない日を数える”より”何か代わりに習慣を入れる”ことで、幾分か楽に過ごせました。
(とは言っても、やはりもやっとはします)
代わりに習慣を入れると言ってもたいしたことはできません。たかだか数日ですしね。
しかしこれをすることで、”妻のために準備ができている”という実感がもてます。
ただのひとりでの数日の我慢が、”ふたりごと”の妊活の行動に変わります。
夫婦で「できない日」をどう乗り越えるか
夫婦ふたりでこの禁欲期間を乗り越えることで、禁欲期間が”ふたりごとの妊活”になりました。
夫婦ふたりでやっていくためには、やっぱりその都度お互いの気持ちを共有する姿勢や工夫が大切だと感じました。
夫だけの我慢ではなく”検査のために必要な準備”として、夫婦でそのスタンスを合意、そして合致していること。
できない日は制限ではなく、協力または準備。
この気持ちの共有を含めて、禁欲を夫婦の会話でほぐすのがいいと感じました。
「今日はできないね(笑)」とか「あと〇日だね」とかあえて笑いに変えてみたり。
あとは「終わったらおいしいものでも食べたい」という検査後のちょっとした楽しみの話をしてみたり。
禁欲を必要以上にタブー視せず、フランクに。
禁欲そのものを話題にすることで、隠れストレスになることを防いだり。
それと、スキンシップは大事に。
性行為ではなく、ハグ程度の接触があったら安心感を得られると感じました。
(※ハグをした勢いで暴発する危険性もあるため、諸刃の剣ではありますが)
できない=距離ができる、ではなくて、できない日でも一緒にいることは大事なんですね。
この”一緒にいる”が性行為ではなく、ふたりで散歩や動画を見るなどの別の時間に変えるのはよかったです。
たかが数日ですが、この期間の過ごし方で夫婦関係の土台は強固なものになるように感じました。
検査後に気持ちを切り替えるための小さな楽しみ
ふたりでできる”手軽なで小さな”楽しみ。
それはズバリ!「美味しいものを食べに行く」だと思います。
旅行に行くとか、高額な電化製品を買うだとか
こういうのは手軽でもなければ、小さくもありません(笑)
所詮数日。ガッツリお金を使っていいほどは努力していませんからね。
美味しい外食や映画鑑賞、くらいが感覚的にはちょうどよいのかなと思いました。
ですがこの小さな楽しみがあるだけで、気持ちって切り替わりますしメリハリがつくのかなと思います。
そして、この小さな楽しみをふたりですることで、”妊活をふたりで楽しめている”という気持ちにもなれました。
そういう気持ちって、精神的に大事。
「禁欲もまた、妊活の大事な一部」
精液検査のための禁欲は「妊活なのにできない」という矛盾を感じさせます。
でも適切な禁欲期間は、正しい検査結果を出すために必要なもの。
妊活中の夫婦にとって「行為をすること」だけが協力ではなく、
「検査に備えるために禁欲すること」もまた一つの協力。
揺れる気持ちや不安もあるけれど、これも妊活の一部だと受け止めて、
ふたりで乗り越えていきたいと思います。